テーマ:

そういえば鎌倉円覚寺に 2――龍隠庵に上がり、下って大方丈に

カメラのバッテリー残量表示が赤く変わった。iPad での撮影に切り替えれば済むのに、切羽詰まった気分になっていた。 修学旅行のグループや中高年婦人の仲間、夫婦連れを避け、在家修行者の禅道場という居士林の脇にある細道に逃れた。 道を先に進むでもなく、仏殿のほうに戻るでもなく、楓の浅緑の下にたたずんでぼんやりして…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

そういえば鎌倉円覚寺に 1 ――漱石先生チョット再読

四国にお伺いしているあいだにすっかり忘れていたのだが、何を思ったか、出発の前日に鎌倉に行っていた。きっと、早めに冷蔵庫の中身を食べきってしまい、外食するしかなかったのだろう。それとも、突然に若緑が見たくなったか。 「鎌倉散策」などする気力も体力もカネもなく、円覚寺で二時間半ほど、うろうろ、またぼんやりしていた。 ところが、文…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

Sapporo 便り2017 〈2〉ーー “Sapporo Snowy” が鳴りやまず

北に向かう二日前くらいから、中島みゆきの哀しく切ない唄が頭の中に流れ続けていた。「サッポロSNOWY」1991年。 《ほんとうは中島みゆきの詞をここに挙げたいところだが、いかに微少ブログとはいえ、著作権法で禁じられ、当プロバイダーは歌詞掲載について JASRAC の許諾を得ていないようなので、もしご希望の向きがおありなら、次のサイ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

唐突ながら、今オホーツク紋別 その二 ーー昼メシのことやら晩酌やら支離滅裂

こちらに来て以来、日にちの感覚なく、することといえば、昼どき前に宿を出て、人の通わぬ街をあてどなく歩き、てきとうに昼メシをとり、戻る。それが今日は何日目かすら定かではない。それを望み、目指していたのだから、うまくいっているといえるのだが。 明日は帰京するはずだが、嵐がやって来るので飛行機が飛ぶかどうかわからない。顔なじみになったフ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

さほど歩けずとも尾瀬は尾瀬 2ーー“秋尾瀬” 日和

麓の戸倉温泉から朝一番のバスで鳩待峠まで運んでもらった。同行の皆様は多く、いずれもキチンとした山支度に身を固めている。用意の中型バスでは乗り切れずに追加が1台。こちらはそもそも軟弱な格好しか持ち合わせず、バスにも最後に乗せていただくという “お客様” でしかない。むろん山に登るつもりなどなく、湿原をどこまで進んで引き返してくるかの目算も…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

〔夏休み写真日記〕 八ヶ岳山麓草木めぐり 2――蓼科高原「バラクラ イングリッシュガーデン」

「バラクラ」とは英国園芸研究家・ケイ山田さんのファッションブランドで、「バラ色のくらし」の略だそうで、いつもお世話になる当横浜のイングリッシュガーデンも、はじめはこちらの系列にあったとのことを、先日、秋も深まった軽井沢に幼友達との旅行で訪ねた際、たまたま旧軽井沢通りに出ていたPR店で、ツイード地の正調英国風スーツをまとった上品な婦人から…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

〔夏休み写真日記〕 八ヶ岳山麓草木めぐり 1――「八ヶ岳倶楽部」の林を散策

いつも勝手気ままな無頼生活を送っている償いとして、妻の慰労のための八ヶ岳行きをすることにしたのは、はるか前、7月下旬のこと。向かうのは「ガーデン」にきまっている。あちらは花屋で働いたりフラワーデザインやらなにやら、よくわからぬものを作って教え、グリーンアドバイザーとかいう資格を持つ、その方面の人間。 こちらも草木は嫌いではないから…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

明神池へ。緑樹に清流、時は悠々ーー上高地盛夏 2

雑事に追われ、先輩旧友との飲み会を喘ぎあえぎ消化しながら、気がつくと南関東でも肌寒い朝を迎えるようになり、尾瀬の紅葉もかなり進んでいたというのに、弊ブログはまだまだ夏の時間をトロトロと辿っている。急ごう。上高地行きの後半は、河童橋から明神池への行き帰り。 夜行しての上高地滞在は、普通の日帰りバスツアーの3倍ほどの時間があり、夜明け…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

夜明け前の大正池から田代池は雨に煙り――上高地盛夏 1

前の稿は尾瀬沼の入り口で引き返したお話で、なんとも欲求不満かつ自己満足的結末であった。 その末尾に記したように、なんと尾瀬から戻った翌日深夜には新宿で夜行バスに乗り込み、上高地に向かっていたという、「歳を考えろ!」と言われるに相違ない暴挙に挑んでしまったのである。 というのは、1万円ほどで上高地に10時間ほど滞在できるそのツ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

尾瀬の驟雨、湿原に進めずホッと安心……

どこに行っても道草ばかり、不意に立ち止まってはジッとしばらく動かない気まぐれ者は、限られた幅の二本の木道の上しか歩くことができない湿原に進み入るのに抵抗が強い。同時に、ひたすら目的地をめざす他人様に迷惑をかけるのは、死ぬほどつらい。折からやって来た驟雨が、湿原に入らないための格好の口実になってくれた。 鳩待峠から歩き下り、尾瀬ヶ原…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

バスツアーお久しぶり。「癒しの『緑涼』」に惹かれて 2――木曾御嶽から八千穂高原へ

あまり名を知られていない木曾御嶽周辺の渓谷――阿寺渓谷、尾ノ島渓流――から、二日目は宿の近くの油木美林に入って、前日と同じく深い緑、滝や渓流に触れたあと、中央自動車道を北上、諏訪湖からは八ヶ岳北麓に抜けて八千穂高原の「苔の森」を訪ねるバスツアー。草木の緑と水の流れに魅かれる者にとっては、まことに充実した時間が続くのだった。 そんな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

バスツアーお久しぶり。「癒しの『緑涼』」に惹かれて 1――木曾御嶽山麓へ

旅行会社主催のバスツアーは、せわしない。目的地でバスを降り、集合時刻が示されたうえで最低限の時間で一巡し、すぐ次の観光名所に移動する――この繰り返し。ひとところに長居して、鳥の声を聴き、なんでもない草木の写真を撮影し、あるいはじっくりその町の風情を味わいたいとする向きには適さない。 「それでもなお行ってみたい…」と思わせたのは、よ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

緑すでに深く、宗達の「蓮池水禽図」に思いがけず出会い…

ひと月前のこと… 東京白金台の畠山記念館。春季展「光琳とその後継者たち」。 思いがけなく宗達の「蓮池水禽図」にめぐり合った。 同館収蔵の「蓮池水禽図」は、国宝のそれではないが、水鳥の姿勢はほぼ同じ、蓮の葉の描き方もまた変わりない。 ただ、鳥と蓮のどちらを主に描くかで、両者はまるで別物に仕上がっている。 〈京…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

なんとなく奥入瀬 1ーー苦しまぎれ、まずは渓流の図

ココロの調子が振るわぬのか、奥入瀬の渓流を訪ねたまま、ブログにまとめる気になれず、一週間経ってしまったのが情けない。やはりまた抗鬱剤のお世話になるか……。 写真の出来が悪かったことが一番の理由。「こんなミットモナイものを人様にお目にかけられない…」との思いが、今でも強い。 また、滞在した十和田の街での暮らしぶりをまとめる力が…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

その人は美大の出身?ーー益子の里にて恋心ほのぼの

還暦をとうに過ぎていながら、旅先で妙齢の女性に出会って心が動くのは、まだ気持ちが現役ということだろうか、それとも男として成熟が見られないということなのか、それら両方か。 昔を思えば、高校を卒業するにあたって京都で貧乏旅行をした折、洛西の落柿舎で道を聞いたか聞かれたか、それをきっかけに半日を共に歩くことになった人は、愛知県にある女子…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

さて、自由だ!ーー晴れ晴れと宇都宮から益子へ

老父から申しつかって、故郷の奥州白河の在で墓参りした後に親戚を那須の宿でもてなした。その帰りは宇都宮に途中下車。一泊したのち益子に足を伸ばすことにした。 この町、思えば、再訪ということになる。三年前の夏の盛り、ーーそうか、勤めを辞める直前のことであったかーー坂東三十三所観音巡礼の第二十番、ここから少し入ったところにある西明寺を訪ね…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

熱田様の杜に救われたかーー老父危急との因縁

五年前の春と秋、豊川稲荷から熱田神宮、そして伊勢神宮をめぐる団体バスツアーに加わったことがあった。詳細は下記ブログのとおりだが、かいつまんで言えば、父が発病したとの連絡を、間の悪いことに旅先で受けたときのおハナシである。 http://kogatak.at.webry.info/201210/article_2.html http:…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

木と水を見に白神山地、奥入瀬行き 5――「北東北横断」めまぐるしく、ついに種差海岸

昼下がりの日本海、穏やかな逆光にきらめく波と岩から始まり、十二湖の水面とブナの木々、白神の山地では時おり降りくる雨に濡れながらブナの森をじっくりと歩き、三日目は一転、緑の天井におおわれた奥入瀬渓流の響きと急流を初めて目の前にして心奪われた余韻に浸かりながらも、バスはその午後さらに東進、なんと太平洋側の八戸に抜けてしまった。いつものノンビ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

木と水を見に白神山地、奥入瀬行き 3――息のむ奥入瀬、また来なくては

奥入瀬渓流といえば、くっきり写された枝葉と流れる水を対照的に見せる写真が定番だが、幸いにして職業写真家でないこの身は、なにもそれに捉われなくてもよい。重い三脚を持ち込んで観光客に邪魔扱いされることもなく、「ア…」と感じたら立ち止まり、どのような画面に仕立てるかちょっと考え、カメラの絞りとシャッター速度、そしてコントラストの加減などを調節…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

木と水を見に白神山地、奥入瀬行き 2――念願の白神は……

葉の茂ったブナ林には、はじめて足を踏み入れた。これまで玉原の冬の林で、その樹皮の滑らかで地味ながらも、苔類や時にヤドリギもまじえるなど変化に富む、その魅力には触れていたのだが。 ブナの森は明るい。意外なほどに明るい。見上げると浅い緑が目に心地よい。 松や杉の林のような森閑鬱蒼とした趣からは遠く、関東以南の海岸近くに生える照葉…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

木と水を見に白神山地、奥入瀬行き 1――日本海を初めて見て、白神の青池へ

前々から白神山地のブナの森を見たく思って、たびたび計画を立てかけたものの、交通費がかかりすぎたり、山地にどこから入り込んだらよいものか手がかりがつかめず、果たせずにいた。旅行会社の企画は様々あっても、一人参加は割高だし、そもそも団体行動が苦手の身には縁がなかった。 そんなところ、「1名様参加OK」で2泊3日で4万円ほどという割安の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

玉原高原ふたたび 3ーー藪を怖がる田舎育ち、湿原行きは果たせずも……

高原から下るバスの発車は午後3時前。タップリあたりを見て回れる。誰に気遣うこともない時間のありがたさ。真夏の空は晴れ渡り。 宿の若主人には玉原湿原に行くと話しておいた。しかし、一つだけ懸念の材料があった。湿地には往々にしてヘビがいる。これが幼いころから苦手なのである。それを主人に伝えると、「たしかに居ますね」との冷たいお言葉。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

玉原高原ふたたび 2 ――高原のペンション、たまにはいいか…

「ペンションで二食付き」の宿泊……。およそワタクシらしくもなく、忸怩たるものがある。堕落、という言葉さえ頭をよぎる。 が、交通機関に乏しくコンビニも居酒屋もありようはずもない地に赴いてブナの林を見ようとしている。 町歩きを常として、泊まるのは安ビジネスホテルといういつもの自分には似合わぬ思いを遂げようとするなら、現場の状況に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more