信州奥蓼科あちらこちら ③白駒の池・苔の森ーー陰から陽、陽から陰へ。そして風邪を引き……

旅の記録を探してみると、ここは三年前の同じ頃、一泊バス旅行の最後に立ち寄っていた。もっとも、正確にいうと、この時は白駒の池には行っていない。いや、そこまでたどり着けなかった。

陽が差しこまず、湿気にみちた森がおどろおどろしいほどに生命にあふれているのに畏れを覚えながらも引きこまれ、撮影するうちに、集合時間がきてしまったので。

倒木におびただしい種類の苔が生え、朽ちて崩れるところに新しい木の芽が鮮やかな緑を見せてくれる様に圧倒され続けた。死もなく生もない。時間の前後もない。この森ではすべて同じことだった。

それをよく覚えていたので、今回は、池へ上って行く途中の森には一切目をくれぬようにして通り抜けることにしていた。まずは池を見てみよう、と。

白駒の池は鎮まりかえっていて、対岸の樹々とそれを映す池の面がまったくの対称像をなしているのには、目眩を覚えるような気がした。見あげる青空と白雲がそのまま、池の水の中にあった。

帰り道、時間を気にしながら苔の森の木道をたどりながら立ち止まっては写真を撮っているうちに雨が降り始め、バスに戻るころには本降りとなっていた。

山の天候は天気予報ではわからない。そうは分かっていながら、前夜遅くまで飲んでいたズボラな頭で、「長野県は曇りのち晴れ」という予報を鵜呑みにした。雨合羽やジャンパーはおろか傘も持たず、ふだん街を散歩するのと同じ出で立ちだった。

朝から次第に晴れ上がり、かえって暑いほどになっていたところ、最後の最後で山の恐ろしさを味わい、翌日からしばらくは、風邪で苦しむことになる。

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