桜の便り 2@神奈川辻堂・3月21日

私事を書き連ねる見苦しさをお赦しください。老父は危篤状態を脱しました。とはいえ当然、先は見えているお話です。

意識の戻った当人は今朝「あのまま眠っていたかった」と真顔で語っていました。が、ほんとうにその時「眠っていたい」と思ったはずもありません。「振り返ってみれば残念なことだった、またもや生き延びてしまった」という感慨なのだと思っています。本人は嬉しいと思っているのか悲しいのか、分かりません。

しぶとい爺さまです。ここ十年ほど、幾度死にかけていることか 、その時々を思い返しています。旅先に掛かってきた母からの電話、頸椎の手術後に身動きできぬ身の口に運んだ粥の匙……。

父が妻子の写真をと所望するので、蕾が昨日ほころんできた桜の樹の下で撮りましたが、印刷できるのは自宅に帰ってからーーあ、もしかして今どきはカメラ屋のようなところでできるのか?

きょう昼前にあわてて駆けつけたこちらの家族はその顔色を見、言葉を聞いて一安心したものです。父の元を辞し、共に久しぶりの食事を蕎麦屋でとったあと、別れてまたひとり、両親宅から程近い鵠沼海岸の宿にたどり着きました。明日午後にでもまた訪ねるつもりなので。

安楽椅子を平らに倒し、窮屈な思いをしながら眠れぬ一夜を過ごした昨夜に引きかえ、きょうはゆっくり眠れるだろうと、安堵しています。

(と、この原稿を打ちながら、さっそく眠りこんでしまいました……)

窓の外の景色はありませんが、街中の三流ビジネスホテルと変わらぬ宿代で、広さはほぼ二倍。母からもらった恥ずかしながらのお小遣いで、宿代のほか、駅前にあった牛スジ洋風煮込みとラーメンが旨そうな居酒屋での晩酌代まで賄えそうなのも、嬉しいことです。

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