京都でボチボチ泣きごとばかり3ーー『新福菜館本店』、細モヤシのこと等々

「きょうは朝ラーでいくか…」と駅の近く、宿から線路を越えてすぐの『新福菜館本店』に入ったのが朝の九時過ぎという大寝坊。気分が優れなかったのは、めずらしく前夜遅くに寝酒などしてしまったもので。

その店名に加えて駅裏という場所からして何かひかれるものがあって、以前から訪ねてみたかったのだが、有名な店らしくて行列のないときがなかった。もしかして朝早くから店が開いていれば、と調べてみると幸い開いている。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260101/26000791/

重ねて、この時間では行列もなく、すんなりとテーブル席に一人掛けられた。

給仕担当の兄さんの目配りにはにスキがなく、それでいて肩の力が抜けていて気安く、頼もしい。

中華そば、ありがたいことに小盛りがあったので、そちらを頼んだのだが、年寄りそして半ば二日酔いの身には充分の量と食べごたえだった。

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それより何より、醤油スープの強烈さには驚いた。関西の方が関東の蕎麦うどんの汁が真っ黒いといって驚き、陰に陽に軽蔑なさるが、「テヤンデェ、この京都のラーメンスープの醤油っ気は何なんだ!」と言い返したくもなる。

もっとも、その色の濃さに比例して塩辛いかというと、けっしてそうではないこと、関東の蕎麦汁と同様。見た目だけであれこれ言うと、あとで恥ずかしい思いをするし、食べないで終われば、愉しみを逃すのは自分だ。

スープに油気はなくサラリとしており、醤油分の強さに応じて、麺は至極太い。

具は多めの青葱の下に茹でたモヤシ。このモヤシーー細モヤシの魅力にこの度の京都行きで目ざめた思いがする。むろんフトコロ事情からして一日一杯、あちこちでラーメンを食べていたが、何処の店でも細いモヤシを茹でたものを具にしていた。

前日の『萬福』では煮豚と青葱、モヤシそしてすこしの支那竹が分けて乗せられていたが、その他の店では、麺の上に煮豚、モヤシ、青葱の順で重ねられていたようだ。

このモヤシの細みは麺の太さと合っていて、その柔らかさゆえにモヤシと意識せず、麺とともに自然に口に運ぶことができ、口触り歯ごたえの違いを同時に味わうことができるのは、悦びだった。

ところが大手スーパーの野菜売り場では、関東と同じ太くてしっかりしたモヤシが主流で、「黒豆細モヤシ」はその三分の一ほどの量。値段も80円ほどと、普通の二倍した。

あまりに愛おしいので買って宿の冷蔵庫に保管し、翌日、あらかじめ茹でておいたものを「カップ横浜もやしそば」(サンマーメンと呼んでくれ!)に入れて食べた。さらに残りは家に持ち帰り、和え物にして二晩楽しませてもらった。

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さて『新福菜館』の中華そば。煮豚は、これも脂身がほとんどなく、塊を寸胴スープ鍋で茹で、かなり長時間、例の醤油ダレに漬け込んだものを薄く削ぎ切ったものと想像された。「すこし塩っぱいな」というのが正直な感想。

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ふつう、麺類の汁は残さないのだが、この朝は二センチほど残してしまった。

向かいのテーブルにいた中国系お娘さん二人は、同じヤキメシを食べている。これもかなり醤油色が強い。

翌日の夕方、立ち飲み創作料理屋の帰り、締めにこのヤキメシをやりたいと思ってやって来たら、嗚呼、行列が。ほんの数人ではあったが、飲み食いのために為すことなく並ぶなんぞ、とうてい耐えられないのだ!





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