予想通りの現実、半沢直樹。予想超える痛快、鈴鹿ひろ美

平成テレビドラマ史上空前の高視聴率をたたきだした「半沢直樹」のラストは、固唾をのんで彼の昇進を期待して待った視聴者に“肩透かし”をくらわせた格好になった。しかし、彼がそのまま昇格したのでは、ドラマとしての面白味はないし、深みもなくなる。原作にも反することになって、視聴者迎合のご都合主義ドラマに成り果てていただろう。

それよりも、その事例が申し渡される前の場面で、敵役の大和田常務がごく軽微な降格にとどまったことで、半沢の出向は予想されていた。しょせん、めでたしメデタシで終わるべきドラマではなかったのだ、続編の結末はいざ知らず。

怒りのドラマは常務の土下座で完結していた。

「会社なんて、しょせんそんなものさ。正義は勝てやしない」というサラリーマンの諦め声が画面から聞こえてくるようだ。

いっぽう、それから3日後、当節の視聴率争いをくりひろげた相手「あまちゃん」は、鈴鹿ひろ美が歌のステージに立つ。“うつろいやすい音程”が最後の最後まで危惧されて、観る者の心配は極まっていたが、なんと、彼女は完璧な音程で「潮騒のメモリー」を歌い出す。音程が合っているかどうか、本人にも違いが分からないというのに。

その昔と同様に影武者として春子がステージの脇で歌おうとしていたのに、マイクの電池は抜け落ちており、まさに絶体絶命の場面であったが……。
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何という展開であったことか。そして希望あふれる明るい結末。あとはお祭りのうちに終えてゆく。

「半沢直樹」の重い結末と対照的な、この“予想外”は心地よい。「あまちゃん」全編に流れていた楽天主義は、まもなく頂点に達しようとする。「何とかなるではないか、人生というもの」と。ちょうど現今の日本に当てはまりそうな。



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