新横浜駅裏食い物屋事情――昔の味・今の店 風邪の病み上がり、玉子丼を食べたいと思った。強烈に食べたかった。砂糖と醤油で煮られた玉葱をまとめる玉子のやわらかい味が恋しかった。材料は家にある。飯も、炊いたものが冷凍してある。ひと手間でつくることができる。しかし、満足いく旨さのものを作るために必要な、ほんのすこしだけの気力がなく、料理ができなかった。 三年前から住んでいるビジネ… トラックバック:0 コメント:0 2009年01月19日 続きを読むread more
貧乏オヤジ昼飯の記――〔ガスト〕のカレー一本槍 ここ十日ほど金欠状態がつづき、千円で三日過ごすというワビしさだった。この夏のようにコンビニストアの握り飯一つで済ませる減量の覚悟もできないので、しぜん、昼飯時の足は〔ガスト〕に向かうこととなった。朝食は野菜ジュースと牛乳かリンゴ1個程度で、晩飯は自炊。 昼食の記録を書き写すと、 12月2日(火)ハンバーグ、キャベツ付き 450… トラックバック:0 コメント:0 2008年12月11日 続きを読むread more
ボーナス日の夕方、カタヤキソバにビールでしばしの安息 待ちかねた冬季ボーナスが支給された。住宅資金の返済額を上回って充分に余りあることに、まずは安堵した。さらにあと一週間で月給が出て、これには住宅ローン返済にともなう多額の年末調整があるはず。――この先ひと月ほどは、一年ぶりに銀行預金の残額を気にしないで済む。薄くなった髪がまた生えてくるかもしれない。貧乏はイヤだ。 たまには財布の中味… トラックバック:0 コメント:0 2008年12月10日 続きを読むread more
〔大黒家〕揚げ玉の威力――煮て丼に またもや簡単で安くて速くて旨いものを発明した。もっとも、料理はすべて、同じものはなく、毎日の一品一品が発明であり発見なのではあろうけれど。(極論…) 話は一週間前にさかのぼる。火曜日が休みだったので、前の晩、亀有のヤキトリ屋〔江戸っ子〕に行った。帰り道が遠いので浅草千束の〔東横イン〕に泊まった。明くる朝、浅草の街並みをブラブラする… トラックバック:0 コメント:0 2008年11月20日 続きを読むread more
〔大黒家〕天丼の魅力 浅草伝法院通り〔大黒家〕のてんぷらは、グルメ・ブログではさんざんにけなされている。曰く、衣が黒っぽくて柔らかい、油っこい、注文があって揚げるのではなく、前もって揚げたものを組み合わせて客に供している、満員の室内、注文して五分で天丼がきたのは早すぎる、云々。 しかし、店の前はいつも行列ができている。不味いものを目指してなぜみんな集ま… トラックバック:0 コメント:0 2008年11月19日 続きを読むread more
腹へった――ワカメ丼 秋に食欲が出るのは動物としての本能なのだろう。定時に終業して家に帰ると、猛烈に飯が食いたくなった。こんなときは丼ものが手っ取り早い。 冷蔵庫はガラガラで、玉子くらいしか入っていない。手っ取り早くできるもの……。台所じゅうを見わたすと、干しワカメが目に入った。決まった。ワカメの卵とじ丼。 つゆの素を三倍くらいに割って(煮立たせ… トラックバック:0 コメント:0 2008年11月14日 続きを読むread more
“子供洋食”――コロンブスの玉子 11月4日放送のTBSテレビ「ぴったんこカン・カン」では石ちゃんと安住アナが群馬県・桐生の町を歩いていた。そこで、或る米屋兼クリーニング屋兼食堂の店で、“子供洋食”という料理を商っていた。ふだんは子供のおやつに売っているものだが、ビールによく合うと店主は言って、ふたりに酌をしていた。 ――この一週間に録りためたうちの一番組である。… トラックバック:0 コメント:2 2008年11月09日 続きを読むread more
休日、伊勢佐木町 ――甥とともに ゆうくん 今日のニラレバ炒めはうまかったと思うよ。横浜関内〔天龍〕。あのくらい醤油がきつくないと、レバとニラの匂いが嫌味になってしまうと思う。クセにはクセを。ニラとレバを醤油が仲人になってくっ付ける。同じ〔天龍〕でも店によって味が違うことは当然で、そのこと自体は責められないけど、川崎の街角の店でこのあいだ頼んだときは、かなり薄味で、レバ… トラックバック:0 コメント:0 2008年11月03日 続きを読むread more
炒めもの、失敗す――住宅取得控除と牡蠣油野菜炒の相関 今日の反省または/および悔しいこと、二つ。一つは、住宅取得控除を得るための申告書の再発行を安易に税務署に頼んでしまったこと。よく探せば、女性の親切な税務署員さんを煩わせずにすんだのに。帰宅しておもむろにマンション購入関係書類のファイルを開けると、まっ先に去年郵送されてきたその書類が出てきた。上手にしまったつもりだったのがアダになった。無… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月30日 続きを読むread more
かぼちゃの煮物、再考 何のヘンテツもない料理だが、簡単で時間かからず、ということはガス代も節約できる、かぼちゃの煮方をあらためて試してみた。ひとり暮らしの酒飲み男のための指南である。 四分の一に割ったかぼちゃを買ってきた。一〇〇円そこそこだった。煮やすく食べやすくするために、大きさを揃えて切り分ける。二~四センチ×二~四センチが目安。ここが大事。大きす… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月26日 続きを読むread more
居酒屋放浪記2〔神谷酒場〕古さの良さ あの世の伊藤さんへ もう二週間経ちますね、亡くなられてから。三途の川は無事渡れましたか。閻魔さまは?――それとも、まだ「裁判」は済んでいないのかな。でも、あれだけ多くの弔問客があったのですから、大丈夫ですよ。 このあいだ放送されたBS-i「吉田類の酒場放浪記」では東京北区田端の〔神谷酒場〕 という店がとり上げ… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月22日 続きを読むread more
にわかバーベキュー――炭火の力 真昼どき、しばらくの間、小さな炎を眺めていた。心が和らぐ。本能的な喜びというものか、その炎の色と熱が心地よく、落ち着きをもたらしてくれる。一昨年の初夏のころであったか、この家に引っ越してから、手軽なバーベキューコンロと木炭など一式を購入してそのままになっていたのを取り出して、炭火を立てる支度をしたのである。 ベランダに出るとひんや… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月19日 続きを読むread more
居酒屋放浪記1〔江戸っ子〕――“ミラー・ニューロン”のしくみ 前略 伊藤さん 今朝は雨降りです。 以前教えていただいた「吉田類の酒場放浪記」がBS1で放送しているのを先日はじめて知り、以来欠かさず観ています。毎週土曜の夜の放送を録画しておいて、日曜日に酒を飲みながら楽しんでいます。肴はテレビに映っている皿。食べた気になってしまうので不思議。 この現象、脳科学では“ミラー・ニューロン”と… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月08日 続きを読むread more
風味絶佳/KING OSCAR -SARDINES- 帰りの電車で海洋冒険小説『トマス・キッド』の文字をたどりながら、今夜はどこで呑むかを迷っていた。日暮れまではまだまだ。秒読み態勢をへて職場を抜け出してきたのだから…。横浜野毛の立飲み屋またはフライ屋にしようか、金がないから自宅晩酌で過ごすか。その結果、金がないのは最も優先すべき条件であることに思い至り、豆腐と納豆などを買い求め、でも、お… トラックバック:1 コメント:0 2008年09月02日 続きを読むread more
今日も昼飯105円。 あいかわらず貧乏暮らしである。基本的に、毎日の出費は105円。昼飯時に往復20分ほど暑苦しい街道を歩き、セブンイレブンで“わかめ御飯”を買う。これだけ。このわかめ握り飯は旨い。量はこの値段にして妥当だし、わかめが茎わかめから葉先(っていうのかな)までふんだんに入っていて、その味の諧調がじゅうぶん楽しめる。塩味も濃すぎないのがいい。 … トラックバック:0 コメント:0 2008年08月11日 続きを読むread more
居酒屋今昔 その文庫本にはチュウハイのグラスに付いた水滴がたれ、ソースや醤油のしずくがとび、紙がふやけてしまった。藤沢周平、ご存じ『用心棒日月抄』。 自宅では本が読めないたちになっている。通勤の車中に読むことが多かったせいだろうか。自室で落ち着いて読むことができないのだ。 藩の秘事を偶然に知ったことから許嫁の父を斬り、脱藩して江戸へ流れ… トラックバック:0 コメント:3 2008年06月29日 続きを読むread more
横浜野毛〔三幸苑〕のラーメンを食べる ラーメンを食べ終わって店を出ると、親方が、店の主人が、休憩時間が終わったのだろう、夜七時の五分前、駅の方からやってきた。黙礼してすれ違う。向こうはこちらのことをもちろん知らない。白髪、確たる見識をそなえた顔つき、がっしりした体躯に清潔な白衣をゆるくまとい、七十歳台後半とみえる。人生の先達である。 その姿は、このあいだ店を訪ねた折、… トラックバック:0 コメント:0 2008年06月13日 続きを読むread more
大阪めし屋〔大黒〕の昼下がり 大阪に、久しく以前から訪ねてみたい店があった。〔大黒〕。これまで、かやくご飯のほかに、その店で供するおからの作り方の記事があったと思い込んでいた。いま、『croissantクロワッサン』217号(1986.11.25)にそのページを探してみたら、「食堂、めし屋、洋食屋さんのメニューは『いつもの、うちのお惣菜』の原点」という特集の中に、〔… トラックバック:0 コメント:0 2008年06月05日 続きを読むread more
眠り続けて――土曜と日曜、区切りもなく雨は降り 思い返せば、休みの土曜は終日家にこもっていた。何をするでもなく、寝ては起き、眠っては覚め……。ベッドの上で過ごした時間のほうが長かった。ラジオは、ほとんどつけっぱなし。 前夜、したたかに酔っていた。友人と飲んで分かれた後、意識はまだしっかりしていたと見えてもう一軒、ひとりで横浜関内のバーに行った。久方ぶり。いつものジン “Bomb… トラックバック:0 コメント:0 2008年05月25日 続きを読むread more
笑っちゃうよ――船場吉兆の料理「使いまわし」と元住吉居酒屋〔亀勢〕 席に運んだてんぷらに客が手をつけないと、下がってきたそれを揚げなおして次の客の膳に運んだという。焼き魚、それに刺身まで。刺身が盛られて時間を経ていたら、その色つや、切り口を見ればわかるだろう。二度揚げのてんぷらだって?――固くて油っこくて食えないだろう。冷めた焼き魚を温めなおしたらパサパサで不味かろうが! そんな、二番煎じの料理を… トラックバック:0 コメント:0 2008年05月03日 続きを読むread more
蕗、味噌と合わせて――貧乏人の愉しみ 肥りすぎを解消しようとして、減食を始めてしばらく経つ。一日に食べる量は、これまでの半分強といったところか。とくに不自由はなく、腹が減ったときは水を飲んでしのぎ、よくよく腹ペコなときは、飴をなめて(わたしの場合、すぐにかじってしまうのだけど)ごまかす。だいたい、身体が必要とする以上に食べ物をとるから肥るのだと思いきわめ、「食べるために食べ… トラックバック:0 コメント:0 2008年04月23日 続きを読むread more
横浜野毛フライ屋の一夕――ソースは辛い方? 立ち飲み串揚屋〔福田フライ〕(看板はないが、何故かそう呼ばれる)のおばさんは、いつになく元気がなかった。薄汚れたマスクをかけて、それもズリさげて鼻を出している。わたくしは奥に進んで、若いお兄さんに魚の料理を頼もうとしていた。とにかく腹が減っていた。おばさんに「お酒。あったかいの」とまず頼んでカウンターの空いたところに落ち着く。ガラスで丸… トラックバック:0 コメント:2 2008年04月12日 続きを読むread more
簡便ポトフ、石狩鍋――池波正太郎の小鍋に倣って このところまじめに働いているので、そして、金は従前どおり無いので、仕事で遅くなっても自炊している。一月中旬以降の寒さで、酒は芋焼酎のお湯割りに変わった。チュウハイのクエン酸水割りでは、いくらマンションは暖かいとはいえ、一口飲めば身体は凍り、合わない。 適切な栄養を摂ることを心がけている。完全なメタボ体のこと……。野菜をたっぷり、た… トラックバック:2 コメント:4 2008年02月01日 続きを読むread more
刃――京料理と鞍馬天狗 たしか「菊秀」という銘がその包丁の背に鋭く刻まれていたと思う。大根の煮物をこしらえるに当たって、京都の料亭〔菊乃井〕の主人・村田吉弘氏は、菜切り包丁を真っ白で太い大根の腹にスッと切りつけると、それは音もなく断ち切られていた。気持ちよいというか、恐ろしいというか、心を正される思い――決意のようなものを感じた。一度切ったら元には戻れない。先… トラックバック:0 コメント:0 2008年01月26日 続きを読むread more
卯の花煎り煮――情けの末に 散歩していたら、うしろから「すみません」と呼び止められて地図を見せられ、「この国際交流センターはどうやって…」と尋ねられた。その発音と行き先からして中国から来た人と知られた。うら若い女性である。素直で賢そうな顔つき。知った土地でもあり、その行き先に心当たりもあったので、「じゃあ、わたしの行く方角だから、いっしょに行ってみましょう」と応え… トラックバック:0 コメント:0 2007年12月24日 続きを読むread more
夜なべ――柚子の砂糖漬け 三連休。ひと晩泊まりで両親の宅を訪ね、みやげに柚子の実を、庭の木から切り取ったのをもらってきた。 むかし、福島の山中にある田舎に住んでいた頃、柿の実が色づくと、長い竹竿で渋柿を枝ごともいで、夜になると皮を剥き、祖父がないだワラ縄の目に、柿のヘタにつながる小枝の部分を縒りこんだものだった――。 ――そんな光景が思い浮かんだ。も… トラックバック:0 コメント:0 2007年11月25日 続きを読むread more
秋の味覚はキノコから 久しぶりに料理らしきものを作った。この夏のあいだは特に何の目新しい料理を作る気も起きず、このブログに載せるほどのものができなかった。……といって、今回も作り方は簡単。山形産の小ぶりの椎茸が2パック120円で売っていたので、サッと煮ることにしたのである。 椎茸の軸をとる。もちろん捨てない。つゆの素を3倍くらいに薄めてカップ1… トラックバック:0 コメント:0 2007年09月24日 続きを読むread more
普通であること――これから 「常人」になって3か月弱、すっかり普通の生活をしている。ごく当たり前に飲み食いし、寝て、起きて、散歩して、出勤。定時まで働いて途中まで一駅ぶん歩いて帰宅する。この繰り返し。深夜目覚めたまま眠れないといって困ることもなく、朝起きてもベッドから出られないことも、最寄りの駅の階段の上り口で先に進めなくなることも、勤め先の駅の改札から出られなく… トラックバック:1 コメント:0 2007年08月25日 続きを読むread more
初夏京都行 三 二日目午後……洛北から五条手前までバスで下り、裏町をたどって清水寺に行こうとした。どうして清水寺で、知恩院ではないのかという問いは空振りに終わる。「ただ何となく人が集まっていて、土産物屋が並んでいて、町の風情があるかな…」という程度のミーハーなのだから、こちらは。 お寺のだいぶ手前でバスを降りて町並みをそぞろ歩くと、古びて… トラックバック:0 コメント:0 2007年07月23日 続きを読むread more
初夏京都行 二 二日目……旅先であっても、いつもと同じように五時半に目が覚める。少し開けていたカーテンから朝の光が満ち溢れてくる。だが、パソコンを持ってきているはずもなく、何もすることがない。朝風呂を浴びるほど寝苦しかったこともなく、朝食の支度をする必要もない。ベッドに横たわったまま、天井を見つめる。しばらく前に求めたこの街の案内書で、ビーフカツ・サン… トラックバック:1 コメント:0 2007年07月17日 続きを読むread more