テーマ:映画

宮崎駿監督引退の夜に「紅の豚」を観て――飛行機という夢

「子供たちに『この世は生きるに値するんだ』と伝えるのが根幹になければならないと思ってきた」――宮崎駿すべての作品に通じるメッセージを求められ、述べた言葉に共感した。氏の引退会見でのこと。 いったい、この命題は、ひとり子供に対するものだけではなかろう。大人たちだって、仕事に追われ、生活に追われ、つまずき、傷つき、悩み、泣き、とき…
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映画「網走番外地 北海篇」、ひさしぶり!

出刃包丁の刃を上に向け、「ほんとうに殺すぞ」と看守に覚らせる。その迫力には圧倒された。アラカン、嵐寛寿郎の本領。「網走番外地 北海篇」(1965年)。 網走刑務所厨房内で高倉健が病気の仲間のために特別食を頼みに入ってきたことに始まるもめごとを収める存在として、上背もなく、体格が良いともいえないその身から発せられる声は渋いだけで、老…
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映画「ナイト&デイ」を愉しむ――ホーン岬まで3796キロ

「とにかく面白けりゃいいや」と、映画の始まりを見て思ったことだった。アクション映画なのだろうから、気楽にたのしもう。もう、あの仕事に引き戻されることもないし……。 ごく普通のアメリカ娘ジューン(キャメロン・ディアス)と、いわくありそうな男ロイ(トム・クルーズ)。男は、果して、乗務員と客すべてが敵の一派7、8人で占められた飛行機の中…
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退職と映画鑑賞

抵抗なく映画を観られるようになった。喜ばしい。 長い年月、映画館に行かなかった。行けなかった。誰から誘われても行く気になれなかった。スクリーンに集中して対することが耐えがたく思われたので。 家でもテレビ映画を観ることはできなかった。だから、はじめVHSテープで150作品ほど、いまはDVD-R ディスクに録画するだけで、それを…
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ラストシーン――「グラン・トリノ」から「SAMOURAI」に

クリント・イーストウッドの主演。ダーティー・ハリーなら“糞ガキ”どもを残らず倒すところだ。この映画「グラン・トリノ」を観る者たちも、固唾を呑んでいたところかもしれない。しかし、老境に入って久しいコワルスキーは、己の限界を知っている。 今どきのワルは、昔のような、ワルなりの仁義は持ち合わせていない。害毒の塊だ。親戚の娘を寄ってたかっ…
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