テーマ:東日本大震災

とどの詰まりは毎度の焼きトンーー夏の梅林 3

大倉山公園からまっすぐ帰ればよいものの、最近できたらしい大型スーパーの品揃えを確かめがてら涼むうちに「大倉山もつ肉店」の開店時間が過ぎており、しょうがねぇなあとニヤニヤしながら、店までの道を辿るのであった。バカは死ななきゃ治らない。 いまを去る七年前。東日本大震災の起きたその日、職場の状態が夜になってようやく落ち着き、街灯の消えた…
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天災の度ごと、また日ごと夜ごとに思うにはーー山の辺の道をふりかえり見て

「現代人には、鎌倉時代のどこかのなま女房ほど無常といふ事がわかっていない。常なるものを見失ったからである。」ーー小林秀雄『無常といふ事』から むずかしいことは分からない。小林さんの真意は知らない。この結語の前に、どのような論が展開されていたか、覚えてもいないし、今また読み返す気も起きないというこの怠惰。 それでも昔々…
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フラフラと仙台に 1ーーまずは塩釜。塩竈神社

先の震災から4年近く経っていたその時、家屋がまばらな港近くの寒々しい光景もさることながら、最も衝撃を受けたのは、笹蒲鉾の工場直売『橋本蒲鉾店』でご店主の奥さんの丁重な応対を受けての去りぎわに見た、お知り合いが撮影したというあの津波のビデオだった。 それは「波」などという生易しいものでなく、「海全体」だった。町に押し寄せ、土地全体を…
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華火HANABI 撮影三昧――隅田川花火大会TV実況

去年は、おぞましき自粛の嵐に吹き消されたかどうかしらないが、過日、隅田川の花火大会がいつものように同時放送されていた。 ここまではふつうだった。 超スローモーションカメラとかいう装置で撮ったものが最後に映し出されて、これは圧巻だった。 銀河と銀河の衝突、超新星の爆発もかくやとばかりの火の業。画面…
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幾度読んでも――震災の下、幼子憐れで

「生きているといいね ママ お元気ですか」――この言葉を目にし、その寝姿を想い起すごとに涙が止まらない。 元日の新聞に昨年皇后さまの詠まれた歌があった。 「生きているといいねママお元気ですか」文(ふみ)に項傾(うなかぶ)し幼な児眠る あの頃のことを思い出す。新聞にこの幼子の写真―一生懸命に書いた末に眠ってしまった――ととも…
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思いがけずアジサイに会う――観音様のお導き

ことしはもう,アジサイを撮影することはないだろうとあきらめていた。時期が遅い。去年の真夏を思い起こすほどのここ幾日かの暑熱の下,アジサイの花はしおれているにちがいない。 それに,花を撮るために暑さをおしてどこかに出向くことがおっくうでならない。わたしには珍しいことに,今年はまじめに仕事をしているせいかもしれない。鬱の具合がこのとこ…
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IKEAにて――古くて新しい“プチブル”

この時勢にあって、こんなに平和であることは許されるのか――。〔IKEA港北店〕のレジを抜け、振り返り見て思った。商品が天井まで整然と積まれている。気の遠くなるほどの量と充実感。その前を、驚くほど多くの人々が行き来する。どこからこれほどの人間が集まってきたのか。しかし、店の途方もない広さのなか、かれらが混雑することはない。とりどりの商品を…
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犠牲者追悼――新聞の一覧から

大槌町。岩間タエ79。岩間サダ78、岩間勉76。岩間真由美48。はじめのお三方はご姉弟だろう。歳の近い三人、いっしょに住んでいらしたのだろうか。真由美さんはそのどなたかの娘さんか。お一人くらいは体の具合が悪い方もいらっしゃったのではないか。さぞかし苦しい思いをされたであろう。今回の犠牲者の多くに共通するのは、体幹部に強い圧迫があったこと…
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「緑の迷彩服の姿を見た時…」――東日本大震災 陸自日誌14(読売新聞)から

原発反対を叫んで「我々労働者に政治をまかせろ」と女が気炎を上げていた。鼻くそにも劣るガキの遠吠え。雨の横浜関内大通公園、ご苦労なことに数人の警官が雨合羽を着て見張っていた。右翼の襲撃に備えるものだったなら、そんな心配はしないでいい。ケンカをさせておけ。ほえるだけの虫けらども、震災被災地の人たちに何をしてやれるのか。 「緑の迷彩服の…
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「おれ、自衛隊に入る」――東日本大震災 陸自日誌8(読売新聞)から

少年のまっすぐな、純粋で、悲壮な心に涙を誘われた。亡き父を思い、自分たちの生活を、自分の将来を思い描いた末の決心に。 「宮城県気仙沼市の大島という離島に行きました。島を歩いていると、『おれ、自衛隊に入る』という小学生に会いました。(行方不明の)お父さんが帰ってこないかとずっと海を見ていたら、若い自衛官に声をかけられ、理由を話すと何…
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うちひしがれて――心中、余震未だ絶えず

休日。たまった新聞を読んでは泣きつづけている。 天皇皇后両陛下の広く温かく慈愛にみちたおことばと、なさりように。スティービー・ワンダーがトモダチ日本を励まし、誇りを思い出させてくれる心に。震災孤児となった130人の若者たちのけなげさと、立ちはだかる未来の苦難に。避難をマイクで呼びかけ続け、そのまま波にのまれたという役場の娘…
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節電節水、何のため

今朝、4月24日付読売新聞の「編集手帳」に、自宅の電気使用量が昨年より2割少なくなったとあった。そこで、先週ポストに入っていた我が家の4月の使用量通知を見てみた。 101kwh(33日間)で、昨年は151kwh(33日間)だから、なんと33パーセント減。 3月分を見ると116 kwh(25日間)で、昨年は138kwh(27日…
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新緑と瓦礫

若葉が開ききった欅の枝が、強風強雨にあおられていた。 やわらかな枝は、風にさからうことなく、吹かれに吹かれているが、立て切ったガラス戸の外の音は聞こえない。 すがすがしい新緑の波が目を愉しませてくれるだけ。 雨、ありがたい。緑、ありがたい。春、ありがとう。 こうして、心しずかに緑が眺められる。なんという贅沢。身に…
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節電、いいぞ!――とばかりは言っていられず

あの日以来、東日本で生活する者の行動は、いやがうえにも不便を強いられている。 停電と節電の日々。停電など、ここ何十年も体験していない。最後がいつだったか、記憶もない。 (「計画停電」に関しては、問題点がアマタあろうが、いまは、さておく) 街の灯が暗くなった。ネオン、照明看板、……。牛丼の〔すき屋〕がめずらしく休んでいる…
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若者よ階段を上れ――東日本大震災 第7報

地下鉄のエスカレーターが使えなくなったことにより、壮年・青少年の、いままでのひ弱で軟弱な“歩かない生活”が正されることになった。 私立学校が複数校ある、或る駅のエスカレーターでは、生徒たちが左側一列になって乗りこみ、皆おとなしくゆっくり上っていく光景が日常だった。エスカレーターにさしかかる前に、お行儀よく壁に沿って一本の列を長々と…
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自粛のご時世――花見始末記

花見の時期が目前に迫ってきた。横浜でも暖かい日が続き、ソメイヨシノが咲きはじめている。 常の年ならば上野公園、千鳥ヶ淵、浅草公園等などに人々が集い、打ち興ずる画面が7時のニュースで流れるところ、今年はそのような場面は放送されないだろう。石原さんも、花見などトンデモナイとおっしゃっている。 賛否分かれるところだ。例年どおり花見…
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この格差いかに…。――東日本大震災 第6報

紅茶アール・グレイをマグカップに八分目淹れる。そこに牛乳を足す。 ――ゼイタクな話だ。震災被災地の皆さんはどんな生活をしているか。いや、それは生活ではない。生存。それも辛うじてのこと。 町役場の職員120人ほどのうち、町長を含む31人の消息が知れないという。町民は5000人。避難所担当の職員は20人。ひとり当たり250人の町…
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疑問と怒り――東日本大震災 第5報

あれから一週間経った。あの揺れ方は忘れない。 被災地の悲惨は日々に積み重なる。水も食べ物も満足にない。モノが被災者に届かない。電話、携帯が効かない。様子が分からない。無いないづくし……。さぞやトイレはひどかろう。こちらは節電のために温水洗浄機能を使えなくするなど、ほかにし様はないものの、あの方々には「何をゼイタクなことを言っている…
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闇――東日本大震災 第4報

夕暮れが迫っていた。電車も止まって久しい様子。キャンパスに残っていた学生たちが,“広場”に三々五々集まってきた。広場といっても建物の中にあるのだ。敷地内の,とある建物。雨をよけるだけの広場。 キャンパス内の教室はもとより,普通の職場はすべて灯りが消えているが,ブログ子の働く事務室だけが,唯一,非常用電源がある部屋で,灯りに…
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非当事者の冷酷――東日本大震災 第3報

ラジオをつけてもテレビのチャンネルを回しても、地震と災害の報道ばかりで、息がつまる。非難を覚悟して言うなら、食傷した。 言わば言え、――人でなし。冷血漢。身勝手なヤツ、と。 かまわない。 しかしこの身は、地震による災害には、幸いにして遭っていない。だから、普通に寝起きして、三度の飯を食い、ドビュッシーのピアノ曲…
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落ち着かねば!――東日本大震災 第2報

その後、事務室に戻ったものの、仕事に戻ることなどできるはずもなく、事態が把握できぬ不安定な心は収まらなかった。 「そうだ、情報を仕入れなくては」 常時携行しているiPod nano でFMが聴こえる。カバンから取り出した。 いつも聴いているのはFMヨコハマ。NHKの局に合わせればよいものを、それだけのアタマが働かない。…
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揺れる――東日本大震災 第1報

揺れた。パソコンに向かっての仕事中。少し長いが横ゆれだ。慌てることはない。直下型だったらドーンと縦ゆれするというから。しかし、揺れが止まらない。いつまで続く。立ち上がった。立っていても揺れているのがわかる。ただの揺れ方ではなさそうだ。 部屋と廊下の照明が点滅が続き、やがて、消えた。……と、また点った。安定。非常電源に切り替わったも…
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