会津の喜多方3ーー蔵の雪、鶏の皮

会津の旅は果てなく続く。若松で最後の晩に訪れた老夫婦で営む天麩羅屋『天一』でのことは、後日のブログに譲ろう、いつになるか知れないけれど。

翌日は再び喜多方へ。旅の初日に吹雪で散々な目に遭い、街並を見ることができなかったので、日程を追加していたもの。構えは昔ながらの和式旅館でも部屋は洋室という宿の居心地も良かったこともあり。

蔵や屋敷が移設され、郷土の人物や産物が紹介されている「蔵の里」では受付の女性が雪かきをしていた。偉人とされる方々の面貌が、この地を故郷とする知り合いの顔とあまりにも似ているのに、半ば驚き、半ば笑ってしまった。

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昼メシは COOP の休憩所で、大病を患っていたご近所の老婦人と死の覚悟の話などをしながら。雪が晴れたのでドラッグストアまで歩いて行く途中、くたびれて立ち寄ったのだと。

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鶏皮をニンニク、生姜、醤油、味醂、りんごジュースで煮たものが出来立てで、格好の肴になってくれた。野菜の煮物弁当もまた良心的な拵えで、しばらく家庭の味から遠ざかっている者に優しい。

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晩は栄養補給のため、宿近くの食堂『勝っつぁん』に。また鶏皮。こんどはニンニクで塩炒め。これもビールのアテとして最適。ウチに戻ってから作ってみようかとも思ったが、近所のスーパーで売られているものでは無理だろうと諦める。しっかり食べ応えのある鶏皮が手に入るのは羨ましい。

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一枚の紙にぎっしりと書かれた品書きの筆跡が、達筆ではないのかもしれないが、書いた人間の芯にある精神の勁さを感じさせる。その古び具合にこちらの気持ちが同調したので、底なしに酒を飲むという手伝いの女性に尋ねると、ご店主の知り合いの学校の先生に書いてもらったとのことだった。開店以来、たしか二十数年、値を変えていない。

出入りする客たちは、むろん地元の方ばかりで、その調子からは、交わす話も中身が濃いように聞かれた。100パーセント会津弁のこともあろう、内容はわからない。部屋の奥のテレビをボンヤリ眺めていたので。

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冷酒ももらってかなり腹は出来あがっていたが、「どうしても食べておかねば!」と思って締めに頼んだラーメンに添えられたチャーシウは、脂身に醤油の味が深くしみているのに驚かされた。どうやったらこのようなものが作れるのか…。




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