会津の柳津1ーー斎藤清美術館を独り占め

去年の秋、団体旅行「会津の紅葉めぐり7か所」に参加したとき、柳津駅でこの美術館の存在を知った。人も集まらぬこのような土地になぜ美術館があるのかと、気にかかっていた。不勉強にして、その方の名前も聞いたことがない。

それからひと月ほどして Facebook にこの美術館のPRが載っていたのは、何たる奇遇。
https://ja-jp.facebook.com/KiyoshiSaitoMuseum/

初めて「会津の冬」を観て、惹かれた。和紙の白と豊かな階調の黒の取り合わせ、ごく一部に見られる柔らかな色彩の効果。「会津に行こう、雪の会津に行こう!」ときめた。

この身は福島県の出身ながら、会津地方の風土を知らなかった。中通りの南部には、さほど雪は積もらない。雪に埋もれての生活はどのようなものだろう。人々はどのように暮らし、どのような気持ちで冬の時を過ごしているのだろう。

どの地を訪ねても同じなのだが、土地の方が普通に出入りし、売り買いし、飲み食いするところに行ってみたい。公設市場、食堂、古いラーメン屋などなど。

ーー没後20年を記念する、会津の冬を主体とする展示には圧倒された。戦前から最晩年である平成8年の作品までの木版43点。時代による題材の違いを正直に扱って、彼独自の作品に仕立てあげている。藁葺き屋根に道に山に積もる雪、電柱と電線、洗濯物、信号機、暖簾、そして歩く人、はしゃぐ幼な子。

◯ 会津・雪 原郷として
◯ 雪と暮らす 再びの故郷
◯ 雪・会津・白 雪に埋もれて
◯ 白い郷 灯る色彩

9時の開館直後に入って2時間ほどの間、展示室では終始一人きり。行ったり来たり、ふと気付いて戻って見返したり。じっくりと会津の冬に浸ることができた。

自分だけのために暖房を入れてもらっているのが申し訳なかったので、帰りのミュージアムショップでの絵はがきは少し多めに購入した。

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