空腹 vs. 正統料理――炒青菜とザワークラウト・ソーセージ

とにかく腹が減っていた。勤め帰り。外食する金は持ち合わせない。早く家に帰って焼酎のクエン酸水割を飲みたかった。牛丼屋の前を通り過ぎるのがツラかった。

五月の四連休を前にして通勤定期券の期限が昨日で切れていて、きょう二日は、往きは電車の切符を買い、還りは精神障害者用の無料パスでバスを乗り継いで帰ってくるという侘しさ…。沈む夕日が、バスの窓からくっきりとした姿をあらわしていたのを見られたのが収穫。

ふだんは行かない、いや、行けないホテル地下のマーケットにモヤシだけを買うつもりで入ったが、意外に安いものがあったので買い込んだ。サンマの味醂干し260円、荒挽きウィンナー大きいものが十数本、50円引きで251円。買い得だった。おまけに、タイムセールのブロッコリー、アメリカ産の大ぶりのもの126円…。

空腹と貧困の中にも、休日前の気は少し大きくなっていたようで、一昨日で切れていた塩とともに発泡酒を買いいれた。とにかく一口、酒が欲しかったのだ。(まるでアル中)

帰宅するとすぐに発泡酒は冷凍庫に放り込み、料理にかかる。まずソーセージの料理。キャベツを両手ですくうほどの量を刻んだ。昼の弁当の残りの材料、玉葱半分を薄切りに。ともに鍋に放り込み、塩、小さじ四分の一程。酢、ドボドボと加えてひと混ぜ。上にウィンナソーセージをのせて弱火にかけた。そのうち野菜の水分で全体が蒸し煮になるだろうという計算である。

残っていた小松菜の泥をよく洗い流し、軸の部分は二つ切り、葉の部分は四つ切くらいにする。ニンニクを包丁の腹で押し潰してから荒みじん切りに。鍋を弱火にかけて油を大匙一杯ほど入れ、すぐに刻んだニンニクを炒める。弱火のまま、しばらく。香りが立ってきたら強火にして小松菜の軸を入れ、塩少し。しんなりしかかったら葉の部分を加え、酒を少量注ぐ。強火のまま全体に火が通るまで炒めつづける。

一日豆腐一丁が普通になってきている。ふだんはワカメに酢醤油とか、キュウリのたまり漬けを刻んだものを乗せて食べているが、きょうの以上の過程からすると塩分が多すぎると思われたので――というのは言い訳で、早く食べたかったので――炒めた菜っ葉をエイ、ヤッと奴豆腐の上にかぶせてしまった。その頃にはソーセージのキャベツ酢煮ができていた…。

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そんなわけで、出来上がりを写真に撮る余裕もなく、食べかけの姿をご覧に入れることになったのは気が引けるが、上記窮状に免じてお許しいただきたい。

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