苦味の限度――焼酎に蕗味噌
先ごろの買い物で求めたフキノトウを冷蔵庫に入れっぱなしだったのに気づいた。
まだ小さな玉状のそれを丁寧にパックから取り出して、さっと洗ってから熱湯に放り込む。これがまず失敗だった。ぷかりぷかりと浮かぶばかりで、茹りそうもない。後になって思えば、丸のまま熱湯に放り込んだのがマズかった。せめて縦半分に割っておくべきだった…。
だから少し長めに茹でた。アクも多少は抜けた気配である。湯が澄んだ茶色に変わっている。つまんでみると、結構やわらかくなっている。いいだろう、このくらいで。
3、4ミリの粒状にさいの目切りする。ためしに一つ、口に含むと苦味が強い。が、酒の肴にはちょうど良いだろうと、無理に思いなすことにした。
味噌の用意。仙台味噌を小さなすり鉢に入れて、砂糖を擂りこむ。それと蕗の粒粒を、よくよく混ぜ合わせる。ためしに一かけ食べてみると、苦さがかなり中和されていた。これで蕗味噌ができたことにした。味醂がないことを悔やんでいる。こんどお金が入ったら買おう。
一晩経た今日の晩酌(といっても九時から)、職場のパーティーで残っていたのを持ち帰ったキャベツの洋風旨煮を食い終わってから、蕗の存在を思い出し、パックを開けてみた。茹でたフキノトウの濃い緑と味噌の赤茶色の濃淡の組み合わせが、渋い。一晩を冷蔵庫で過ごしたその味は、熟(な)れたものになっていた。
焼酎のストレートにフキノトウの鋭い苦さが応えて、良い組み合わせだった。だがこれは、根っからの酒好きにしか分からないだろうて。女子子供、普通の味覚の男にはとても食べられないはず。強い酒に強い香り。至福のときだ。
まだ小さな玉状のそれを丁寧にパックから取り出して、さっと洗ってから熱湯に放り込む。これがまず失敗だった。ぷかりぷかりと浮かぶばかりで、茹りそうもない。後になって思えば、丸のまま熱湯に放り込んだのがマズかった。せめて縦半分に割っておくべきだった…。
だから少し長めに茹でた。アクも多少は抜けた気配である。湯が澄んだ茶色に変わっている。つまんでみると、結構やわらかくなっている。いいだろう、このくらいで。
3、4ミリの粒状にさいの目切りする。ためしに一つ、口に含むと苦味が強い。が、酒の肴にはちょうど良いだろうと、無理に思いなすことにした。
味噌の用意。仙台味噌を小さなすり鉢に入れて、砂糖を擂りこむ。それと蕗の粒粒を、よくよく混ぜ合わせる。ためしに一かけ食べてみると、苦さがかなり中和されていた。これで蕗味噌ができたことにした。味醂がないことを悔やんでいる。こんどお金が入ったら買おう。
一晩経た今日の晩酌(といっても九時から)、職場のパーティーで残っていたのを持ち帰ったキャベツの洋風旨煮を食い終わってから、蕗の存在を思い出し、パックを開けてみた。茹でたフキノトウの濃い緑と味噌の赤茶色の濃淡の組み合わせが、渋い。一晩を冷蔵庫で過ごしたその味は、熟(な)れたものになっていた。
焼酎のストレートにフキノトウの鋭い苦さが応えて、良い組み合わせだった。だがこれは、根っからの酒好きにしか分からないだろうて。女子子供、普通の味覚の男にはとても食べられないはず。強い酒に強い香り。至福のときだ。


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