伊豆の下田の爪木崎へ 2ーー御製。蒼海の向うに利島を望む

水仙の生える浜に下る前に、駐車場の近く、人のいない芝地を進むと、荒い磯と青く澄んだ海の向うに、伊豆七島のうち大島利島新島がくっきりと見分けられた。

しばらくその青さに打たれたあと振り返ると、大きな歌碑がある。

「はて、何の歌か…」と読み取ろうとしても、とうてい解けない。判る字をたどれば、「御製」とあるではないか。助けを求めて辺りを見回すと、小さな説明板に昭和天皇御製そして香淳皇后御歌、昭和49年のお歌会始、お題は「朝」とあった。

「岡こえて利島はるかに見ゆるかな波風もなき朝のうなばら」

「くれなゐのよこぐものへに光さしつかのまにして伊豆の朝明く」

ご覧になった光景をそのままに詠まれる昭和天皇陛下のご誠実と端正、そして朝の光の動きを優しくとらえられる香淳皇后陛下のご温顔と繊細が偲ばれ、涙があふれる自分が不思議だった。

そういえば、バスがここに来る途中、須崎御用邸の前を通っていた。ご静養でお越しになった時に詠まれたものに違いない。

気まぐれの寄り道で覚えた深い感慨。

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