大島暮し、ミニ体験版――娘へのメール

サクちゃん 気を遣わせてトイレ紙を送らせてしまってスマヌね、助かるよ。冗談半分の Facebook を見てくれてたんか、お恥ずかし。

伊東-大島間のジェット船、往復3000円っていう6割引きの切符を使って、今朝から大島に来てる。

泊りは若い連中がやってる民家を改造した気楽なとこ。素泊り2泊で11千円。自分で勝手に肴やメシが作れるのが何よりもありがたいよ。

元は蕎麦屋だったらしく、調理場にはデカい鍋やレンジばかりで、自分が料理人になったように錯覚してしまう。お湯がすぐに沸く強力ガスレンジには恐れいった。調味料や出汁の素、粉や油などは、前の宿泊客が残したもので十分足りるし。

高級旅館高級ホテルより、こういうところの方がずっと休まるのよ、おれにとっては。相客は居らんし。

無人販売所でもらってきたアシタバ150円は、半分は塩炒めで缶酎ハイの肴に。残りは茹でて甘酢に浸し、若い管理人とその友達連中に分けてやった。潜り(モグリじゃなくて diving)の仲間が集まってるみたい。この連中、仕事は様々。町役場の職員やらデザイナーやら。酒は一人しか飲んでいないのが不思議だね。

日曜に獲ってきて寝かせておいたというハマチをすこし分けてもらった。居酒屋の刺身が食えないおれにも極々旨かった。

送ってくれたXO醬で炒飯をこさえてやろうじゃないかい! ありがと〜〜

ふるさと納税のトイレ紙返礼は、富士市も岐阜のどこかも休止らしいよ 笑

この伊豆大島は人口8500。食堂『稲本』の婆ちゃんによれば、島内の小学校は3校。昔は6地区それぞれにあって、生徒数も何倍もあったそうな。日本の田舎は、どこに行ってもこんなものだ。

町中に人通りはない。スーパー店内の狭い通路を譲り合う際のあいさつも皆きちんとしているし、知り合いと出会っても大声を上げることなく、慎ましい。

都会ではこういう光景は見られないよね。ガキは店内を走り回り、オバさんは新しい納豆を探してほじくり返し、散らかしたたまま。その末に、一度取り上げた品物を投げ捨てるように戻すじゃないか。

前後左右にクルマの影がない交差点で、母子連れがマジメに青信号を待ち、手をあげて横断しているのが微笑ましいーーというか痛々しいと言うべきか……。

そういえば、前回訪ねた時、島内観光バスの運転士兼ガイド氏が説明してくれたことを思い出した。

離島に赴任する警察官が言い渡されることの一つは、スーパーの品物は手前に置かれて賞味期限の迫ったものから取るべし、というのだと。船便はいつ止まるか分からないからね。島の人々は仲間を思いを寄せながら暮している。それだけに窮屈なこともあるのだろうけど…。

おれが最後に落ち着くのは、この島かもしれないね。

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