この夏、故郷にて 2ーー寄り道先は須賀川に

行程は考えていないものの、翌日の宿泊先は前もって予約を入れておいた。かねて聞き覚え、また見覚えのあった岳温泉に。

ボンネットバスが走っていた時代、生家の近所にあったバス一台用の木造車庫に、温泉の宣伝が、板か金属だったか、目立つものが掲げられていた。土湯、母畑、板室、川俣などとともに岳温泉という微かな記憶があった。それぞれが何処にあるのかも分からぬまま。

もうひとつの要因は、岳温泉をひかえた二本松の街に『玉嶋屋』という菓子の老舗があり、昔ながらの手間のかかる製法で周囲がガリガリの羊羹が作られていると、いつかテレビで知ったことだった。幼児の記憶にある羊羹の歯ざわりが蘇って、機会があれば店を訪ねたいと思っていた。

ところが恥ずかしいことに、二本松の位置関係が頭になく、県の北部福島市のすぐ手前であることをこのたび初めて知った。県の南端、白河生まれの者にとっては、会津への分かれ道である郡山あたりまでしか地理の感覚がない。

この日、二本松の最高気温は、たしか37度で、とりたてて報道はされなかったが、県一番の暑さだった。

ーーそうとも知らず、「あいかわらず暑いなぁ。途中、どこに寄ろうか。郡山の今風市街なんて見たくもない。乗り換えて三春に行っても、城址までの道を歩く気はしないし…」。

思いあぐねた末、「須賀川くらいしかないか。どこか小さな駅で降りて、日盛りに田んぼばかりも見ていられないよなぁ」と、福島行きの普通電車に乗りながら決める、行き当たりばったり。

むろん、須賀川の街の様子も何も分からない。「まあ、コンビニくらいあるだろう」という程度で、車内で検索してみると、こちらの出身者として特撮映画の円谷英二監督、陸上の長距離選手円谷幸吉という名が挙がっている。


〈白河の小峰城を駅のホームから見わたす。8年前の震災で崩壊した石垣はこの3月の末、完全復元された。無数の崩れた石を、写真資料を基に元どおり積み上げる、気が遠くなる作業。大したものだ〉
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〈須賀川に降り立つ〉
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〈乗ってきた列車を見送る。いつもながらのへたくそ撮り鉄〉
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〈ここはウルトラマンの町?〉
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〈暑し。この日、宿に着いて地元テレビのニュースを視る〉
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