信州奥蓼科あちらこちら ②横谷渓谷ーーガラリ一転、晴れて暑く

どうも滝というものに興味が持てず、写真の撮り方もぞんざいになってしまう。

乙女滝というが、おそよ乙女らしくもない。豪快に飛沫を散らしながらドウドウと流れ落ちる。そんな様子を写真に仕立てる気が起きなかった。同行している隣国の女性連れは、しきりに感激してスマホ動画を撮っていた。その手もあろうが、どこか安直な気がして…。

早々に立ち去って上流に向かうと、霧降の滝というのがあったが、手洗いの場所が気になりはじめ、仕方なくアリバイ証明がわりに、「写っていればいいや」と一、二枚撮ってバスに戻るのだった。

D243DF56-863D-44B4-9753-CEE6AE73414A.jpeg

43825DD9-3753-453E-AA88-46D193D57833.jpeg

D7D1A84C-0376-484C-BCC9-3C2B6B1E0F67.jpeg

D366B4B8-25C0-455C-8334-3E3627997772.jpeg

9C9FA713-D4A6-46E1-85FD-0099045B66D1.jpeg

93FBA450-3F9B-4AFA-A366-912C561849F1.jpeg

C21D367F-B2AE-4CD2-B2D4-4BBED7A56388.jpeg

2AB5C18C-6A7B-4CC4-AF32-AC8222475A9C.jpeg

3871EA6D-81A5-4FC8-80CA-F3072765057A.jpeg








あれはどなたの筆によるものかーー今と昔、書道塾は変わらず

381939E9-641E-45D7-8B52-417A8927B8F2.jpeg


いつも訪ねる馬場花木園(横浜市鶴見区)の近所には六十年以上も前から書道塾が続いています。若かった頃の老母も、付き合いが今に続く小学の同級生たちも、昔はここで手習いをしていたのです。

当時の師範は母と同年輩。跡を継いだ娘さんは、わたしと同級でした。

園への往き還りには必ず、塾の塀に月替わりで掲げられるお弟子さんたちの作品展示を眺めることになります。

達者な筆遣いからすると、相当に心の据わったご年配の方か、もしや三代目か四代目のお若い師範の手になるものかと想像するのですが、今回はこのような書が張られていました。

告白を見守っている桐の花

句の巧拙は分かりません。好みからすれば、そもそも恋心を伝えるのに「告白」という言葉を使うのは適切を欠くと思え、そもそも俳句としてはどうなのか、疑問です。

近ごろは告白すなわち求愛のように使われているようで、いつも苦々しい思いをしていますので。「神対応」なんぞと同様に。

それはそれとして、梅雨に入る頃、重苦しくて動かない空気の中、枝の先に地味な薄紫の花をつける桐の樹のもと、若い男女が真剣な思いで対しているという景色には同情できます。

その句は書かれた方の作なのか、お若い頃の自らの情況を思い出して詠まれたのかなどと、様々にまた想いは広がるのです。

どれほど前のことだったか、ここにやはり思い詰めた恋心と、たしか夕陽を絡ませて謳った句があったのですが、当然のことながら思い出せない。写真に撮り、フェイスブックかブログにまとめたはずなのが、見つかりません。

何よりも、それを目にして驚いたのは、その書は遠い昔にわたしが深く思っていた方の名によるものだったのです。その方は中学の時、塾の師匠と同じ組でした。

相手に募る気持ちを打ち明けたいが、どうしても言えない。そうしたもどかしい思いを詠んだものでした。その思いがこちらのものともなく、あの方のものともなく、遥か時を経て共に持てたようで、哀しくはあれ、ある種の安心も得られた気がしたものです。

以来、花木園に通うごとに展示板には前に増して気をつけていますが、当人かどうかは知れずとも「あの方」の名前には出会えません。




長梅雨のなか、鎌倉散策 3ーー遅い朝メシ昼メシは裏路地のハシゴ呑みにて…

空っぽの胃袋はすっかり “ラーメン待ち受け態勢” になっていた。

三月ほど前、季節はずれの寒さに耐えかねてとびこんだラーメン店では、気の良さそうな中年女性店員さんに「寒い寒いって言いながらバカだよねー」と自嘲しながら、ビールを頼んだものだった。

しかしこの日は何故かそのラーメン店の前を通り過ぎてしまった。前回同様に席はガラガラだったのに。自分で自分が解せない。ラーメン喰いたかったのに…。

若宮通りから小町通りに抜ける路地の中ほど、吉兆美術館の斜向かいに軽く酒が飲めそうな小料理屋が夕方近いのにご飯ものを出すようで、ならばチョイとつまむものも出してくれるだろうと、迷わず引き戸を開けた。

これがまた、近ごろの自分にピタリの店で、月々の墓参の帰りには必ず立ち寄ることになるだろう。

4C1EF363-D120-4314-B9C6-D6D7A5D3094E.jpeg


次回、ご店主との話の種はもう決まっている。ひとつ、干物はどういう火を使い、どういう加減で焼いているのか。ひとつ、ご亭主は二代目に当たられるのか、と。

調理場で「いい鰺だ」と呟きながら焼いていた干物は、それ程によく焼けていて、小さめの頭部の骨はシャリシャリとしながらけっして焦げてはおらずに味わいがあり、残すのは背骨の部分だけだった。分厚い皿も充分に温められており、最後まで冷めない干物がいただけるのだった。

カウンターだけの店、七十年配で小太りのご夫婦の白黒写真が品書きの木札の下にひっそりと置かれていた。数日後、お寺の元住職に父の新盆をお願いし、終えたあとこの店を訪ねたことを話すと。若い頃に店の二階でよく飲んでいたとのことで、愛想よくて働きものの女将さん、職人肌の親父さんはいつも長靴で調理場にいたことなど、懐かしそうに話してくれた。

夜の営業はないとのことで、ご店主が市役所に用がある様子だったので、早めに切り上げて、二軒目を探し始めた。

駅からほど近い路地の奥、さらに不規則なコの字形に曲がった市場のような一角があり、精肉屋や惣菜屋また特徴ある飲み屋が寄り集まった一角があるのは前から気になっていた。飲み屋は概して洒落た造りや賑やかな客が集まっているので、気が進まないが、たった一軒だけ、中の様子はうかがえないながら、ここは純正の居酒屋と踏んで、迷わず引き戸を開けた。これが大当たり。

地元のご常連ばかり集まっているが、初見のこちらを白い目でみることもなく、ごく自然に溶け込むことができる。

66329654-B917-4A12-AE28-9BF1AE1D7FC0.jpeg


帰りの電車に乗りながら、思えば腹にたまるものを朝から食べていなかったので、横浜駅で途中下車し、『龍王』でサンマーメンを食べてゆくことにした。

…かと言って麺だけというのも野暮なお話。ところが餃子ビールが思いのほか効いてしまい、肝心のサンマーメンは、麺の一部を残すはめとなってしまったのは、痛恨の至りであった。「おれとしたことが……」。

20590569-4783-4EE4-8B8C-339A970B865A.jpeg






信州奥蓼科あちらこちら ①御射鹿池ーー梅雨の晴れ間に陰晴定まらず

大げさにも「秘境」と紹介される森や池をめぐる団体バス旅行。お目当てにしていた御射鹿池というところは、八ヶ岳の冷たい水をここに貯めて水温を上げ、農業用水とするための人造池ということだった。

団体旅行の常で、滞在時間がわずか20分というのには参ってしまった。

じっさいに写真をとっていた10分ほどの間にも雲の動きは激しく、なおのこと慌しいカメラ操作を強いられることとなり、散々…。

6CAB5977-79F0-49E1-890A-A8B0D8EF6C2D.jpeg


C18FEED1-E19A-4D1B-96FE-9F8D8429E156.jpeg


1CEF7124-B2A8-4F9D-974A-D06C7A8C053F.jpeg




長梅雨のなか、鎌倉散策 2ーー報国寺、竹林は初見にて


この春、石材店で墓石の相談をしたあとまっすぐ帰るのももったいなく思えて、その近くの報国寺を訪ねたことがあった。


しかし四月も半ばというのに、あまりにも冷えこみが強く、朝から何も腹に入れていなかったので、本堂にお参りして前庭を拝見し、早々に鎌倉駅行きのバスに乗っていた。


捲土重来。

9DB8DF36-EEA5-4DA5-B5EC-DB4307618195.jpeg


8661471A-1E9B-4EA1-80AC-32AC71488A7F.jpeg


78924BFE-356C-4FF9-B671-592828735807.jpeg


D0EAFBB9-6CDF-435E-931C-BB3ACD3BCFE4.jpeg


A4956ECA-8C4F-4359-A862-A0DF61A5E05D.jpeg


77F482AB-D8BF-43B1-B316-4C536D678731.jpeg


CBD3D15C-6986-4A27-B7CB-ACA62836D718.jpeg


1F579106-0FE8-4FEE-88D0-FDFD44C8D54D.jpeg


7BB90DE1-561B-46FA-9F1E-3AA155D4AE48.jpeg


1CD39606-4E92-49D5-9284-3450153B5E8B.jpeg


51042B8A-A799-45CE-9AF3-32DF9F8EEE8B.jpeg


9516820D-B5C5-48EE-BE13-13906C279CB2.jpeg


19A9C2BE-6BD5-4DF0-BC19-B2B6EE72FD1A.jpeg


53E4DB85-A84C-43D8-8984-C4EBCE816448.jpeg


2010F8AC-342B-4EF1-92BA-E1857AC09203.jpeg












信州の奥蓼科、緑巡り/iPad 速報版

旅行会社主催の旅に加わるのは、真冬の北海道美瑛白金温泉以来のようです。

日帰りのバス旅はくたびれます。同行の奥様方が皆お元気なのは、なぜ? パーキンエリアで買いこむお菓子や飴チャン、そしておしゃべりがその元なのでしょうか?

かといって、クルマを使えぬ身には、これら “秘境” をこの値段(6,990円)で見て回るのは絶対に無理。

とはいえこの行程、紅葉の時期にも訪ねてみたいなぁ…。それまでに FUJIFILM の望遠レンズが付けられるカメラが欲しいけれど、とうてい余裕なし。


03C88519-9941-4EF3-A271-D4A89496A067.jpeg

御射鹿池。農業用の貯水池。八ヶ岳を源とする水があまりに冷たすぎるので、ここに貯めているそうな。



A879B4A5-0347-434A-8D64-7F8E091BBE9F.jpeg

横谷観音展望台付近。「展望」ということには興味なし。遠くの村や山が見えて何が面白いか、わからない。



36E109C2-5115-4101-81B6-A85925977FD3.jpeg

白駒の池。

このあとすぐ、駐車場に戻る途中で急に雨が降り出す。ほんの数分だけの青空。

雨に濡れたせいか、風邪をひいた気配あり。前夜ちょっと遊びすぎ、山に入るというのに雨具の用意せず、「曇りのち晴れ」という天気予報だけ信じて、町内散歩と同じ服装。カメラを X20に替えただけだったから。



4EE591DA-2A8F-4EE5-8799-4BE9F9D35DEB.jpeg

白駒の池に至る途中の「苔の森」。

何年か前にこのツアーで訪ねた時は、苔ばかり撮っていて、池まで行き着けなかったので、今回は “競走馬状態” で脇目も振らず池を目指し、大正解。



FE00505C-0D8F-45EA-AA88-BC065CA86A36.jpeg

苔の森の木の間から池が見えたところ。白く輝いていたのは白雲の反映。





主役は蓮かと思ったらーー馬場花木園は七夕

用足しのあとは行き場もなく、いつもの馬場花木園(横浜市鶴見区)に。

昼過ぎだったので蓮の花は期待しておらず、今年の蓮池の勢いを確かめられればという軽い気持ちで訪ねた。たしか二、三年前、あまりにも葉がまばらで寂しく、この池ももう手入れを受けられなくなったかと嘆いたものだった。

園内にある茅葺き屋根の屋敷を大規模に立て直しているということは、それだけの予算も付き、花木にも力が注がれているのだろう。池の盛んな様子に加えて、カンゾウ(ノカンゾウかヤブカンゾウか知らないが)またキスゲが立派な花を咲かせていた。

E49CCB93-48C7-4295-8891-155E35471AA6.jpeg

0153D590-D76E-4355-89A4-BCC145D635E6.jpeg

649C0220-3BFA-42E4-B010-DF362B519FC0.jpeg

50BEBF82-44EF-4DDE-95FE-54C4C8CF4783.jpeg

0813ECD0-F7D2-4084-BB69-4739EE778EDC.jpeg

02EDCFF9-4035-41EA-B483-053DAA273591.jpeg

2A7955E2-97D7-406C-AFFB-07BCE9D03D36.jpeg

D2D37B5C-5516-40AE-9881-F319F2E55AFB.jpeg

76AC3EAE-2D3C-42A0-9195-00E0F2564B0B.jpeg

8994A6FC-27C9-4C78-A130-8F2C9040D923.jpeg

8877202A-0183-4491-95EF-119E7B81F6C2.jpeg

一時間ほど巡って、足はいつもの蕎麦屋『豊年屋』へ。

冷酒一本を白菜漬けでやるうちに、献立に重大な誤植を発見してしまった。使っていたものが古くなったといって、ご常連がワープロでこしらえてくれたと、オヤジがいつか話していた。いい出来映えに感心していた。

あまりに食欲がなかったので、ふだんは読みとばす部分もつぶさに味読し、丼のアタマだけを作ってもらおうかとしていると、なんと「開花丼」とあるではないか。まだ食したことはないが、肉の玉子とじだろう。文明開化からくる「開化丼」だろうに…。

オヤジに指摘しようかどうかしばし迷った末、やめておくことにした。つくってくれたご常連の顔をつぶすことになろうし、オヤジの気づかいを増やすこともあろう。

けっきょくは天丼の並(900円)をご飯少な目で頼むこととなった。いつもは玉子丼の並(550円)のご飯少な目なのだが。

DA68E201-AED7-479A-8DF5-6845727E5094.jpeg

F878A09A-AFCA-45E6-9F1D-68A1256A5A5E.jpeg

二本目のヒヤが終わるころ、休日で訪ねてきていた娘さん夫婦と子供たちが二階から降りてきた。初対面だが物怖じする様子もない。まだ誕生日前であろう息子を抱いた母親とオカミに並んでもらって、撮っておいた。印刷して次回に持っていってやろう。来月、花木園はサルスベリの頃か。梅雨はすでに明け、暑くなっていることだろう。お盆でまた皆集まってくるにちがいない。

















梅雨のさ中、日光植物園ーー未明の徒然に;まずは写真の整理から…

「ラジオ深夜便」で流れてくるルイ・アームストロングを聞き流しながら何のあてもなく iPad を眺めていると、先に日光から帰るときに立ち寄った東京大学の植物園でみた草木の写真に行きあたった。

……。

昨日のこと、身体が辛くて起きていられず、さりとてただ寝てもいられない。ひと月前から撮り溜まった写真が気にかかっていた。仕方もなく、例によって寝床で整理を始めた。これが難航を極めた。

まず、写真の前後関係がよくわからない。旅に出るときは用途により二台のカメラを使い分けているが、日常記録用にしている片方を電車に置き忘れたために、丸々二日の間に立ち寄った食堂での飲み食いや買い物の内容は、草木撮影用カメラで記録していた。

情けないことに記憶する力が衰え、カメラの記録に頼っている。それが記憶力低下に拍車をかけているのだろうが。

見たもの、記録したものの順がはっきりしないと、それらの持つ意味が自分の中で定まらず、実像がつかめない。カメラでは「記録」しきれない自分の裡の「記憶」はどうしてもある。しかし哀しいかな、それは冷静な「記録」がないと蘇ってこないのだ。

苦心の末にアルバムを整理して、時系列上に並べおわると、ダメ写真をふるい落とし、条件を変えて撮った一枚一枚の確認と、さらなるふるい落とし、同時に構図の調整や色合いを補正する作業が続く。これが我がシゴトの本体なのだが、くたびれている身には、辛い。

集中する力がなく、五枚ほども仕上げると眠気が襲ってくる。数分眠っては起き、また写真に取りかかる。それを幾度繰り返すことか。

すべてに目を通したかどうか、わからない。晩飯を支度する時間になったのをいいことに、放り出した。

……。

夜中に目をさまし、もう眠れそうもないので iPad を開くと、編集しかけの写真が出てきた。その作業を続けられる状態ではない。

たまたまそれが植物園で撮ったものだったので、戯れに組み写真を試作しながら遊んでいた。それらについて言葉を綴る気力はない。代わりに、それに至る経緯を記し、ここまでとする。

EB941FD7-2F79-4A2E-9030-E75D72373357.jpeg

AC305229-B307-4D06-91B6-00311E66A1C3.jpeg

2D2FE9A1-6B16-4147-B0B0-9AA2110FBA01.jpeg

E2679B69-4452-454A-9323-50B0EF293CB0.jpeg

83801515-8775-412B-AAAE-74D292A0F98E.jpeg






test/ ここは何処でしょう?

ブログのソフトがガラリと切り換わり、面喰らっております。変化に適応するのが、かったるくて…。カンベンしてくれ〜というところ。

隠棲先を求めて伊豆方面を目指しましたが、電車代がかさむのが嫌になり、湯河原で降りてしまいました。ところが夜来の大雨で貸室探しの出鼻をくじかれ、近所の散歩しかできず、しかし収穫は少なからずありました。

156225032682994134888-thumbnail2.jpeg

19226EBC-9D6F-4734-8E2F-BAB14EE27C8A.jpeg