梅雨のさ中、日光植物園ーー未明の徒然に;まずは写真の整理から…

「ラジオ深夜便」で流れてくるルイ・アームストロングを聞き流しながら何のあてもなく iPad を眺めていると、先に日光から帰るときに立ち寄った東京大学の植物園でみた草木の写真に行きあたった。

……。

昨日のこと、身体が辛くて起きていられず、さりとてただ寝てもいられない。ひと月前から撮り溜まった写真が気にかかっていた。仕方もなく、例によって寝床で整理を始めた。これが難航を極めた。

まず、写真の前後関係がよくわからない。旅に出るときは用途により二台のカメラを使い分けているが、日常記録用にしている片方を電車に置き忘れたために、丸々二日の間に立ち寄った食堂での飲み食いや買い物の内容は、草木撮影用カメラで記録していた。

情けないことに記憶する力が衰え、カメラの記録に頼っている。それが記憶力低下に拍車をかけているのだろうが。

見たもの、記録したものの順がはっきりしないと、それらの持つ意味が自分の中で定まらず、実像がつかめない。カメラでは「記録」しきれない自分の裡の「記憶」はどうしてもある。しかし哀しいかな、それは冷静な「記録」がないと蘇ってこないのだ。

苦心の末にアルバムを整理して、時系列上に並べおわると、ダメ写真をふるい落とし、条件を変えて撮った一枚一枚の確認と、さらなるふるい落とし、同時に構図の調整や色合いを補正する作業が続く。これが我がシゴトの本体なのだが、くたびれている身には、辛い。

集中する力がなく、五枚ほども仕上げると眠気が襲ってくる。数分眠っては起き、また写真に取りかかる。それを幾度繰り返すことか。

すべてに目を通したかどうか、わからない。晩飯を支度する時間になったのをいいことに、放り出した。

……。

夜中に目をさまし、もう眠れそうもないので iPad を開くと、編集しかけの写真が出てきた。その作業を続けられる状態ではない。

たまたまそれが植物園で撮ったものだったので、戯れに組み写真を試作しながら遊んでいた。それらについて言葉を綴る気力はない。代わりに、それに至る経緯を記し、ここまでとする。

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