焼酎の友、「モヤモヤさまぁ~ず2」品川篇

青葱の味噌炒めは、焼酎の肴にしてしみじみと旨いものだった。胡麻油の風味も生きていて。

秩父鉄道の秩父駅に付設された地場物を売る店で、一束100円の葱を手に入れたのは、ひとえにその青い葉の部分がいかにも軟らかくてみずみずしかったからなので。

あわせて買い入れたのは、特産の「しゃくし菜」の漬物。しゃきしゃきとした歯触りで穏やかな味付けは、秩父路の陽だまりを思い起こさせるかのよう。

それと、「このところ芋を食べていないな」と思ったので、今朝タップリとこしらえておいたポテトサラダを冷蔵庫から出してきて、「モヤモヤさまぁ~ず2」を見ながら、シークァーサー割りの宝焼酎を啜っていた。

この番組、行き当たりばったりで名もない店を訪ねるのが、一緒に街を散歩する気分にさせてくれて、ぼんやり酒を飲むときには好もしい番組だ。罪がない。無理がない。わざとらしさがなくていい。

今夜は品川近辺を徘徊していた。

6年前にもこの番組が訪ねたというお好み焼き屋のお婆さん、いまは95歳。天皇賞を当てたのだそうな。再会をしきりに懐かしがり、有り難がっていた。それはそうだ。もう、会えないのだろうから。

オンボロ屋――二階の窓の網戸は壊れ、壁は半ばはがれ、道路に沿って並べた植木鉢は倒れたままのを買い取り、そのまま全く手を入れずに営業しているという居酒屋では、黒石つゆ焼きそばが旨そうだった。「地元の名店」というところなのだろう。我が町、新横浜にもこのような店が欲しいが、オフィス街のはずれにある町とあっては、望むべくもない。

立会川の住宅街の中にある蕎麦屋では、随行の女子アナ狩野さんが、なんとも“豪快”な天ぷらそばの食い方をしていて、三村に「オレのカミさんには似つかわしくねーな」と嘆かせていた。つけ汁の入った椀に蕎麦をどっさり入れ、その上に天ぷらを載せ、もろともにすすりこむのだから、その育ちの良さそうなところ、可愛らしさには似ない。もっとも、そんなチグハグなところが彼女の魅力なのだが…。

――そんなこんなの番組を眺めているうちに、葱味噌を食べきったので、豆腐と青菜を塩味の出しでサッと煮て、とろろ昆布を添えた汁ものを、葱の入っていた丼をゆすぎもせずに、そのままよそおったり、それがなくなると、溶き卵と葱の白いところをうどん汁で煮たものをこしらえたりして、食べる物はますます年寄りじみたものになっていくのだった。


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