“KYON×KYON”二重写しに――「最後から二番目の恋」Ⅰ~Ⅲ

ドラマ初回の冒頭――。寂しくない大人なんているだろうか……寂しいながらも明るくするのが大人と思っていた……寂しいから不幸せなのではない……人は一人で生まれてきて、やがてひとりで死んでいく……つまり人生ってやつは元々寂しいものなのかもしれない。

その役柄が小泉今日子45歳の生き方そのものを行っているかのように錯覚されてしまう、フジテレビ木曜22時の「最後から二番目の恋」。

鎌倉極楽寺近くの古い家に移り住んできた、バリバリのテレビ局ドラマ・プロデューサー、小泉。若い男と同棲したが、「もう、無理」と“ポストイット”に書き付けたのをドアに張って出て行かれた傷が尾を引いていた。そこで、一人で生きていくと覚悟して、鎌倉に住まうことにしたのである。

友人たちと女45歳の悲哀を酔いながら語る宵。「わたしなんて、いなくて……いないほうがいいわけ?」。「家族、つくらなかったなー」。「ナイんだよね。無いの。まだ分かんないんだよ」と先週言っていた友は、けっきょくその男と別れた。

冒険を避けたがる中井貴一に彼女は言う。何もないよりも、苦しんだり失敗したり、そういう方が面白いですよ。心が動く何かがあったほうが。ひどいことになっても、何もないよりいいですよ。面白い、だからいいかな、……ハッピーエンドはないと思うし……それはそれでいいし。

回が進んでくると、何のこともない、小泉45歳と中井貴一50歳(実年齢は知らないけれど)のあいだに起こる中年男女の恋愛の可能性、そして、その存在価値を肯定的にとらえようとする物語のようだ。「最後から二番目の恋」とは「今度の恋」ということでもあろうし。

中年の恋愛? いいではないか。生き生きと生きようよ。どうせ死んでいくんだから、生きているうちは、道をはずさぬ程度に(ちょっとくらい外してもいいから)面白くやっていこうよ――という主張だろうか。

――そういってしまうと身もフタもないのだが、小泉今日子という女優が美しく見える画面を追っていくだけでもケッコウ楽しめてしまう。鎌倉という歴史ある町の景物とともに。

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この春は鎌倉を訪ねる客が増えるのかな。

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去年のいまごろにも小泉たち「40代女子」のことを取り上げた弊ブログの記事があった。

http://kogatak.at.webry.info/201101/article_17.html








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